この作品のこと
制作局:日本テレビ
製作総指揮:伊藤響(CP)
プロデューサー:枝見洋子・茂山佳則(AX-ON)
演出:水田伸生・相沢淳・鈴木勇馬
脚本:宮藤官九郎
出演者:岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥
放送枠:『日曜ドラマ』毎週日曜日22:30 - 23:25
予告動画
2話あらすじ
駅で若いサラリーマンの人身事故に遭遇した正和(岡田将生)は、部下の山岸(太賀)が自殺したのだと思い込み、大混乱。まもなく無事が確認されるが、正和からのパワハラによる苦痛を理由に辞職するという連絡が、宮下(安藤サクラ)や、上司の早川(手塚とおる)を含む関係者のLINEに一斉に入り、正和は会社から呼び出しを受ける。
一方、山路(松坂桃李)は、“レンタルおじさん”の麻生(吉田鋼太郎)と、まりぶ(柳楽優弥)が一緒にいるところを目撃。正和とともに呼び出し詰め寄ると、麻生はまりぶとの意外な関係を語り、まりぶが同い年の“ゆとり”であると分かる。そんななか、山岸から訴訟を起こすと責め立てられ、会社からの謹慎処分を受ける正和のもとへ、『鳥の民』へやってきたまりぶが店長の正和を呼び立てているという連絡が。正和からもらったサービス券を使い、焼き鳥2本とビール1杯で帰っていくまりぶ。その翌日も、翌々日もやってきて…。
HPより
名言連発!!おもしろ!!(見終えた感想)
ガハハハハハハ!!!!
ずっと笑ってました。キャラが活き活きしてて、見ていて退屈しない。
やっぱりクドカンすげー!そう言わされる45分でした。
岡田くんも、松坂くんも、柳楽くんも…いいですね。いい。
全員キャラ設定が、変なんだけど日常にいそうって感じで、どこか共感しやすい間口が広い。
これは勉強になりました。
『ゆとり世代』が悪いのか?
「みんな屑だけど、それぞれ違うクズなんです。だからゆとりなんて言葉でくくらないでください」
物語中盤での岡田くんのセリフ。
この物語の核心といってもいいセリフですが、私はこの直後のセリフがとっても印象に残っています。
「てめぇの息子くらいちゃんと叱って下さい!!」
これは、フリーカウンセラー役の吉田鋼太郎さんに、岡田くんが言うセリフなんですが、現代の『ゆとり事情』において、一番必要な事ってこれなんじゃないか?
そう思わされるセリフでした。
今の世の中で、悪いのは『ゆとり世代』という事になっていますが、その『ゆとり世代』を作り上げた側にも問題があるという事を棚にあげていませんか?
そんなやつ程、ゆとりゆとりと、その世代を何かと一括りにしたがる。
とか、言われてるような…私の中では強烈なインパクトを受けるセリフでした。
その他も名言のオンパレード!
「関係ないのに泣いてる側」
「ゲームで言ったらレベルアップせずに何回も何回も同じステージくりかえしやってるようなもんだぜ。感心するぜ」
「叱られたら終わりなんです」
「もととるまで(仕事)やめねえよ」
どれを取ってもキャッチーで、キャラにピッタリハマった秀逸なセリフばかりです。
特に最後の岡田くんの「もととるまでやめねえよ」というセリフには痺れました。
どんなに辛くても、今辞めちゃ何の意味もないから、もととるまでやめねぇという意味なのですが、それを岡田くんが言うところがいいですよね。
主人公というものは、やっぱり成長していかなきゃいけないのですが、クドカンはその見せ方もうまいなぁと。
このように、クドカン脚本には何度も感服させられますが、やっぱりキャラの作り込みと、そのキャラ達が繰り出すセリフ達…とても真似できない…そう思わされちゃうようなクオリティですね…
ちなみに私は、松坂桃李くんの「肌寒いなぁ!」というセリフも好きでした。
自分の脚本に使えそうなテクニック
主人公の岡田くんが、大賀くんのようなゆとり世代に物申したい時、直接言ってしまうと物語が進んでしまったり、直接は言えない状態の場合、妹の島崎遥香さんを効果的に使える。
島崎遥香さんの名前は『ゆとり』といい、もはやゆとり代表のような存在、いわばゆとりの神。
岡田くんはゆとりに対して発言したい時、今回の「もととるまでやめねぇよ!」という感じで、島崎さんにぶつける事ができる。
その他、全部のキャラのストーリーが岡田くんに、何かしらで返ってくるという点もよかった。
やっぱり主人公とは別軸で進むストーリーというのも、全て主人公に返ってくる必要がある。
いやー、面白い……
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